2014年02月22日

子供と一緒に南方熊楠記念館

南方熊楠は
記念館ができるほど偉大な方ですが

残念ながら、多くの和歌山人が
その偉大さの意味を、理解していないようです。

「百年後が、見えていた人」

そういう風に評する人が、いますが
私はそのコピーは、実に的を得ていると思っています。


17歳で今の東大に入学

2年で中退し
19歳の時に、米国へ留学

さらに25歳の時に、英国へ留学しましたが

日本人差別
人種差別にあい、その怒りから、暴力事件を起こし

33歳の時に、志し半ばで、泣く泣く日本へ帰国しました。


故郷、南紀白浜に戻り
しばらくの間、怠惰な生活を・・・しかし

ある日、南紀白浜に
世界的にも、稀で、珍しい植物が

驚くほど、たくさん存在していることに、気付いたのです。


熊野にこそ、大いなる生命の源がある

そのことを、確信した南方熊楠は

夢中になって
植物と、環境の関連について、調査していったのですが・・・


その前に立ちはだかったのが

神社合祀の勅命
1町村に1つの神社しか認めないという、命令でした。

当時、和歌山には
3700社の神社がありましたが、それを600社に統合し・・・


南方熊楠は

この勅命の実施は
先の日本に、多大なる悔いを残すことになる

絶対に行っては、ならないと
国の役人を相手に、環境破壊の悪影響を、説いてまわったのです。


その結果
1920年に勅命は廃止され

自然と人間の共生
エコロジー、すなわち生態学の、破壊を食い止められたのです。

百年も前に
環境を護る大切さを、訴えていた南方熊楠

この人が、いなかったら
今の日本は、なかったかも知れない

いやそれ以前に
熊野古道が、世界遺産に認定されることも、なかったでしょうね。


南紀白浜

パンダの館、アドベンチャーワールド、エネルギーランド
さらにとれとれ市場、温泉、真っ白い砂におおわれた白良浜

行きたいところ満載の白浜ですが
未だの皆さんは、是非一度、南方熊楠記念館を、訪れてみて下さい。



Posted by まじみっちゃん at 19:00